愛猫のメイは、15歳4ヶ月のラパーマです。慢性鼻炎・副鼻腔炎と肝臓疾患を抱えており、長年治療を続けてきました。しかし、慢性鼻炎・副鼻腔炎の症状は改善せず、鼻詰まりがひどい状態が続いていました。
今の動物病院での鼻の治療に限界を感じていました。
鼻づまり辛いよぉー
猫のセカンドオピニオンを決断した理由
私が猫のセカンドオピニオンを決断した理由は、通院している動物病院での治療が不十分だと感じたからです。
メイは、慢性鼻炎・副鼻腔炎を患っており、常に鼻水・鼻詰まりに苦しんでいて、一時的に症状が悪化したため、今の動物病院で抗生剤の投薬を実施しました。
抗生剤を飲み始めてしばらくは、とてもいい状態をキープしており、これがこのまま続けばいいなと思っていました。
しかし、良い状態はそう長くは続きませんでした。
抗生剤の投薬を続けていると、鼻水の量は減りましたが、今度は鼻詰まりが発生してしまいました。
通院している病院は、鼻詰まりに対する治療を積極的に行ってくれませんでした(実際、鼻詰まりを治す手段がないとのこと)。
もし、鼻腔の中が腫れてしまっているのであれば「ステロイドが有効かもしれない」とのことでした。
しかし、ステロイドは肝臓に負担がかかる薬であるため、肝臓疾患があるメイには、積極的に推奨していないとの説明を受けました。
私は、肝臓の数値が悪化したとしても、鼻詰まりを解消した方がメイにとって有益だと考えたので、ステロイド治療をお願いし、投薬を開始しました。
しかし、ステロイドの効果はほとんどなく、鼻詰まりは解消しませんでした。
この動物病院では、鼻詰まり治療に限界を感じ、別の獣医師に意見を聞いてみたいと考え、セカンドオピニオンを決意しました。
通院している動物病院でも色々試していただいたのですが…。
結果、鼻詰まり解消にはいたりませんでした。
いつになったら鼻詰まりが治るんだニャン…(泣)
猫のセカンドオピニオンの準備
セカンドオピニオンを受ける前に、以下の資料を用意しました。
- 今までの病歴や治療内容をまとめた資料(3ページ)
- 血液検査の結果
- 薬剤感受性検査の結果
資料を事前にまとめておいた理由は、当日伝え忘れや説明する時間の短縮に役立つと思ったからです!
実際に口頭での説明は、補足程度に済んだニャン!
資料の内容
資料には、具体的に以下の内容を記載しました。
- 基本情報(猫の名前・性別・生年月日・品種・現在治療中の傷病名)
- 病歴の時系列(日付を記載して、いつから症状が出たのかなど)
- 現在の治療内容(皮下点滴の頻度や飲み薬の内容など)
- 過去に使用した抗生剤一覧
- 食事内容(ドライフードやウェットフードは何を食べさせているかなど)
- 悩んでいる点(何を悩んでセカンドオピニオンを依頼したのか、重点的に相談したい点など)
資料を作るポイントは、ダラダラ長文を書くのではなく、見出しを付け、項目ごとに分けて記載すると、読む側も分かりやすいです!
読み手のことを考えて資料を作ると良いニャン!
猫のセカンドオピニオンの結果
セカンドオピニオンを受けた動物病院では、ネブライザー治療が有効かもしれないと提案されました。
しかし、その病院ではネブライザー治療をあまり行っていなかったため、薬剤を調合することができないという問題がありました。
そこで、獣医師と相談し、以下の治療方針を決定しました。
- 呼吸器科がある大学病院で鼻の精密検査を受ける(4~5万円かかるかも)
- 精密検査の結果に基づいて、大学病院からネブライザー薬剤の調合指示を受ける
- 当院でネブライザー治療を実施
さらに、免疫を高めるサプリメントを併用し、治療効果を高めるとのことでした。
正直、私自身、ネブライザー治療の存在は知っていました。
今通院している動物病院でも「ネブライザー治療はどうですか?」と私から提案しましたが、そこの獣医師は「鼻の治療でネブライザー治療は聞いたことがない」とのことでした。
その獣医師は、鼻炎のネブライザー治療に対しての知見があまりないようでした。(そもそもネブライザー自体、その動物病院にないのかもしれません)
そのため、今通院している動物病院ではネブライザー治療は不可能でした。そこでセカンドオピニオン先で「ネブライザー治療」を提案され、少しだけ希望が見えてきました。
しかし、セカンドオピニオン先でネブライザー治療を受けるとなると、通院しなくてはなりません。
その場合、肝臓に対する治療もセカンドオピニオン先の病院でする方がスムーズですが、治療方針が今通院している病院と異なるようでした。
治療方針に対する考え
セカンドオピニオン先の獣医師は、過度な治療を避け、投薬を中心とした治療方針を提案しました。
■A動物病院
強制給餌で栄養不足を補い、肝臓の治療は週2~3回の点滴を行う。
■B動物病院(セカンドオピニオンを行った動物病院)
投薬を中心とした治療を行う。肝臓の治療は点滴ではなく投薬のみ。
私としては、肝臓治療を投薬のみで行うことに不安を覚えました。なぜなら、メイは、皮下点滴を行うと調子が良くなることが多かったので、それがなくなってしまうとすぐに弱ってしまうのでは?という懸念があったからです。
しかし、B動物病院は、猫にも飼い主にも負担のない治療を推奨しているようでした。実際、猫としての尊厳を重視するのであれば、B動物病院の方が自然な形で最期を迎えられるような気がします。
それぞれの動物病院で治療方針が異なることを実感しました。
どちらを選択するべきか悩みます…。
私の選択
大学病院で精密検査を受け、ネブライザー治療を試すことで、鼻づまりの症状が改善される可能性があります。
しかし、肝臓の治療を考えると、A動物病院で継続治療を受ける方が、現時点でのメイにとって最善の選択だと判断しました。
肝臓の治療と鼻づまりの治療を別々の病院で行うことは現実的に難しいため、A動物病院で治療を継続し、獣医師と相談しながら、鼻づまりの症状緩和のための方法を探っていくことにしました。
正直、この選択が合っているか自信がありません…。
大丈夫ニャ!
飼い主が猫のことを一生懸命考えて出した結論は、正解ニャン!
猫のセカンドオピニオンでかかった費用
今回のセカンドオピニオンでかかった費用は、合計3,850円でした。
内訳
- 初診料:1,000円
- 便検査:500円
- ヒアリング料:2,000円
- 外税:350円
ヒアリングは、かなり丁寧に行ってくれ、30分以上かけて診察してくれました。
この時間は、先生的には短いらしく、時間が短縮できた理由は、私が「病歴や治療内容をまとめた資料を持参したから」と言ってくれました。
そして、私が作成した資料について、「分かりやすくまとめてある」と褒めてくださいました。
猫のセカンドオピニオンのメリット
セカンドオピニオンを受けることで、以下のメリットがありました。
- 別の獣医師から新たな治療法を提案してもらえた
- 治療方針に対する選択肢が広がった
- 今の治療自体は特に間違っているわけではないと分かった
結果として、セカンドオピニオン先の病院を選択しませんでしたが、知見を広げるために受けてよかったと思っています。
最後に
今回のセカンドオピニオンを通して、獣医師によって治療方針が異なることを改めて実感しました。愛猫にとって最善の治療法を見つけるためには、情報収集を怠らず、積極的に獣医師とコミュニケーションを取ることが大切だと考えています。
セカンドオピニオンは、愛猫にとって最善の治療法を見つけるための有効な手段です。お金は多少かかってしまいますが、迷っている方は、ぜひセカンドオピニオンを検討してみてください。
他の獣医師からの見解は、とても参考になります。
今の治療に対し、少しでも疑念を感じたら、セカンドオピニオンを受けてみることをおすすめします。
愛猫のために、後悔のない選択をしてほしいニャン!