猫の病気としてあまり知られていない肝臓病。「猫の腎臓病だったらよく聞くけど…」という飼い主さんも多いかと思います。
今回はそんな猫の肝臓病について詳しくご紹介します。
ただの情報サイトの記事ではなく、実際に我が家で飼っている猫・メイ(14歳・女の子)の実体験を交えて猫の肝臓病について説明していきますので、よりリアルな内容をお届けします。
猫の肝臓病とは?
肝臓病は、肝臓の機能に様々な障害がみられる状態のことを指します。
そもそも肝臓はどのような働きをする臓器なのでしょうか?
肝臓は主に以下のような働きをします
①全身の細胞が利用しやすいエネルギーに加工
②腸管から吸収した栄養の貯蔵
③老廃物や有害物質の解毒・分解
④胆汁の合成・分泌
このように肝臓は体の中でとても重要な臓器です。
肝臓病になると肝機能がうまく機能しなくなり、様々な症状が引き起こされます。
猫の肝臓病の症状
肝臓が悪い猫の代表的な症状
- 食欲不振
- 黄疸(尿が黄色い、白目の部分が黄色い、歯茎が黄色いなど)
- 嘔吐
- 下痢
など
上記は代表的な肝臓病の猫に出る症状です。
最初に肝臓病と診断されたときのうちの猫・メイの場合は、「食欲不振」と「尿の色が黄色くなる」という症状でした。
ドライフードを食べる量がいつもより少なくなったのですが、明らかに具合が悪そうというわけではなかったので、持病の猫風邪の症状が悪化したのかな?くらいにしか思っていませんでした。でも、心配だったので病院に連れていって血液検査をしたら、肝臓の数値と膵炎の数値が悪くなっていました。
膵臓と肝臓は繋がっているので、併発しやすいそうです。
一緒に暮らしている猫の「食欲がいつもよりない」「おしっこがいつもより黄色い」などの異変と感じたら、すぐに病院へ連れていきましょう。
猫の肝臓病の原因
人間で肝臓病というと、「お酒の飲み過ぎ」というイメージを抱きがちですが、「猫がお酒なんか飲むはずないのに、なぜ…」と思うかもしれません。
私の飼っている猫が肝臓病と診断された際、獣医さんに言われたことは「肝臓病の原因は分かっていない」ということでした。
ネットで調べると色々肝臓病の原因は載っていますが、基本的には原因不明と獣医さんから言われました。
獣医さんによって見解が分かれるので、原因についてはかかりつけの獣医さんに聞いてみましょう。
猫の肝臓病の治療法
猫の肝臓病の治療法は、うちの猫の場合は「点滴」と「飲み薬」が基本です。
点滴
点滴は腎臓病の猫と一緒で↓この点滴を毎週輸液してもらっています。
飲み薬
肝臓病の治療で使っている飲み薬は
- ウルソ
- グリチルリチン
- ヘパテクト
の3種類です。
薬も肝臓の数値を定期的に確認して、どの薬が有効なのか、考えてもらった結果、この薬に落ち着きました。
点滴と併用しているので、飲み薬がどのくらい効果を発揮しているかは分かりませんが、飲まないより良いだろうと思い飲ませています。
実際に使った肝臓に良いサプリ
肝臓には「プラセンタ」が良いと言われているのを聞き、一時期このプラセンタを水に溶かして、シリンジで飲ませていました。
効果はあったのか、なかったのか不明ですが、肝臓病の予防にはなるのではないかな?と思います。メイの場合は、肝臓病を発症してから使用したので、そこからプラセンタを飲ませたことによって完全に回復というのは難しいかもしれません。
だた、まだ肝臓の数値が若干悪くなった程度の猫であれば、有効かもしれないので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか?
😺⬇ 粉タイプなので、ウェットフードやちゅーるなどに混ぜると与えやすいです ⬇😺
おわりに
猫の肝臓病についてお伝えしてきました。
慢性肝臓病と診断されてしまったとしても、点滴を定期的に受け、治療をすれば良い状態をキープすることが可能です。
治療は長期化することが多いですが、できる範囲で適切な治療をしてあげてくださいね!
この情報が飼い主さんに少しでも手助けになれば嬉しいです😀