愛猫メイは、ある日突然、15歳にして初めて「膀胱炎」を患ってしまいました。
メイは、夜中に何度もトイレを往復し、心配で夜も寝付けなかったのを覚えています。
あの時は、大変だったニャ…
この記事では、愛猫メイの「膀胱炎」発症から回復までの体験談をご紹介していきます。
「他の猫は、膀胱炎を罹った時、どういった症状なの?」といった疑問がある方は、是非参考にしてみてくださいね。
この記事では、以下のことを知ることができます。
- 愛猫メイが膀胱炎を発症した時の状況
- 実施した膀胱炎の「検査方法」と「治療内容」
- 膀胱炎が完治するまでにかかった日数
- 再発防止のために実践した膀胱炎の対策方法と結果
猫の膀胱炎とは
猫の膀胱炎は、膀胱に炎症が起こる病気です。
膀胱炎の一般的な原因は、「細菌感染」「尿路結石」「ストレス」などが考えられるそうですが、原因が明確に分からない場合もあるそうです。
そして、膀胱炎の一般的な症状は、以下が挙げられます。
- 頻尿
- 排尿時の痛み
- 血尿
- トイレ以外でおしっこをする
- お尻(尿道口)を気にして舐める
メイが膀胱炎になった時の症状
メイが膀胱炎になった時、以下の症状がありました。
- 1時間にわたりトイレを行ったり来たりする
- 頻尿且つ、少量の尿しか出ない
- 血尿が出る
- トイレ以外の場所でも尿をする(クッションや毛布など)
- 血尿と同時に下痢もした
後で分かったことですが、この時メイは、「膀胱炎」以外にも「大腸炎」も併発していました。
そのため、下痢の症状は、大腸炎によるものだと考えられます。
愛猫・メイの膀胱炎の発症から完治まで
ここでは、愛猫・メイが実際に膀胱炎を発症した当時の症状や経過・完治までの流れを時系列でご紹介していきます。
みんな!参考にしてニャン!
膀胱炎発症~1日目~
メイが初めて膀胱炎の症状を発症した日は、夜でした。
そのため、いつも通院しているA動物病院は営業時間外だったため、すぐに診察に連れていくことができませんでした。
しかも、A動物病院は、翌日休診日だったため、別のB動物病院へ行くことに。
膀胱炎発症~2日目~
B動物病院は、お婆さんらしき方が獣医師として働いていて、正直「この人で大丈夫かな?」という印象を抱きました。
その時、尿を持参しなかったので、検査することはできませんでした。(尿が少量過ぎて採取できなかった)
私は、B動物病院のお婆さん先生に症状を伝えると、「アモキクリア」と「ビオイムバスター」を1日分処方してくれました。
なぜ1日分なのかというと、翌日いつも通院しているA動物病院へ連れていく旨を説明したからです。
そして、B動物病院から帰宅してしばらくは、症状は出ていませんでした。
しかし、同じ日の夕方頃、メイはトイレを行ったり来たりする行動が何度もありました。
おそらくこれは、膀胱炎ではなく大腸炎の症状かなと思います。
なぜなら、メイはこの時、排尿姿勢ではなく、排便姿勢を何度もしたからです。
ちなみにその日の尿は、正常に排出され、膀胱炎の症状はありませんでした。
膀胱炎発症~3日目~
翌日、いつも通院しているA動物病院へ尿検査をしてもらうため、尿も持参して行きました。
私は、獣医師にメイの症状を伝え、昨日、B動物病院へ行ったことも伝えました。
尿検査をしてもらったところ、「異常なし」とのこと。
私は、「異常がないなんて、そんなわけあるわけない…」と思いました。
獣医師からは「今は異常がないけど、前々日検査すればまた結果は違ったかも?」とのことでした。
確かに今回、持参した尿は正常な量と色だったので、獣医師の言う通りかもしれないと思いました。
そして、その日は、獣医師から「今症状が落ち着いているなら、一旦様子を見ましょう」ということになりました。
膀胱炎発症~4日目~
膀胱炎の症状は、特になし。
ただ、嘔吐は2回しました。
膀胱炎発症~5日目~
この日のメイは、下痢を何度もし、合計20回以上、時間にして1時間程、トイレを行ったり来たりしていました。
この時は、どちらかというと尿よりも便の方に異常があり、最終的には毛布に粗相してしまいました。
しかも、メイを連れて動物病院に行こうと思っても、症状が出た時は、すでに夜でA動物病院の営業時間は終了且つ、翌日は休診日。
タイミング悪すぎます…。
膀胱炎発症~6日目~
この日は、正常な尿をし、膀胱炎の症状は出ませんでした。
排便もしませんでした。
膀胱炎発症~7日目~
夕方ごろにかかりつけ医であるA動物病院を受診すると、「大腸炎」と診断されました。
この日は、下痢止めと吐き気止めを注射してもらいました。
尿に関しては、昨日も正常だったので、特に治療なし。
膀胱炎発症~8日目~
尿は正常で、排便もしなかったので、症状は特にありませんでした。
膀胱炎発症~9日目~
メイは、合計3回排便し、最初は固めの便だったのですが、3回目は完全なる軟便でした。
しかも、最終的に透明な液体が肛門から出ていました。
そして、排便後、合計20回程の少量の血尿がでました。
この日もすぐに動物病院へ連れていきたかったのですが、症状が出たのが夜の20時以降。動物病院は営業時間外でした。
膀胱炎発症~10日目~
前日に症状が悪化したため、メイを動物病院へ連れて行きました。
そこでメイは、動物病院で「尿検査」と「エコー検査」を受けました。
尿検査の結果は異常なく、エコー検査では膀胱が腫れていることが判明しました。
獣医師によるとメイの膀胱は、本来2ミリ程度が4ミリまで腫れ上がっていたとのことです。
ただ、結石ができていなかったのが、不幸中の幸いといわれました。
理由は、万が一結石ができていたら、治療は結構大変だとのことでした。
どう治療が大変かまでは、獣医師に聞きませんでしたが、ネットで調べると結石ができてしまっていたら「手術」が必要になる場合もあるようです。
これらの検査結果から、メイは「膀胱炎」と診断され、この日は、抗生剤を処方されました。
膀胱炎発症~11日目以降~
翌日以降、膀胱炎の症状が再燃することはなく、症状が治まり、最終的に完治しました!
メイは、膀胱炎の症状が日によって全くでないことがあり、且つ、尿検査の結果が正常だったこともあり、獣医師的にもエコー検査の実施のタイミングが難しかったのかもしれません。
血尿辛かったニャ~
猫の尿の取り方
メイは、尿に関するトラブルが発生したため、尿検査をする必要がありました。
尿検査をするには、自宅から尿を取って、動物病院へ持っていかなければなりません。
でも、最初はどうやって猫の尿を取ったらいいのか分からないですよね。
ここでは、「システムトイレ」と「ノーマルトイレ」の2種類のトイレにおける、猫の尿の取り方について説明します。
システムトイレの場合
- 下の段のトレーにトイレシートを敷かないでおく
- 猫がおしっこするまで待つ
- 猫がおしっこをしたら、トレーに溜まった尿をスポイトなどで採取する
ノーマルトイレの場合
- ペットシーツを裏返す
- 猫砂の上にペットシーツを敷く
- 猫がトイレを使うまで待つ
- 猫がトイレを使ったら、ペットシーツから尿をスポイトなどで吸い取る
メイは、日頃からシステムトイレを使っているので、尿を取るのは簡単でした!
尿検査など、いざという時のために、日頃からシステムトイレにしておくと猫も違和感なくおしっこをすることができますよ。
尿を取られてたなんて、知らなかったニャ!
猫の尿を取るポイント
- 猫がトイレを使う前に、トイレを清潔にしておく
- 尿を採取する際は、清潔な容器を使用する
- 採取した尿は、できるだけ早く(1時間以内)動物病院に持っていく
尿は、取ってから時間が経ってしまうと、酸化したり、菌が繁殖したりしてしまう可能性があるため、検査の結果が正常にでない場合があるとのこと。
そのため、尿を取ったら、なるべく早く動物病院へ持っていくことが重要です。
もし、すぐに持っていけない事情がある場合は、冷蔵保存し、半日以内に持っていくことをおすすめします。
出典元:猫の尿のとりかた教えます! – 日本動物医療センター
膀胱炎の治療と経過
メイは、動物病院で「膀胱炎」と診断された後、治療として抗生剤を処方されました。
症状は、抗生剤を投薬後、すぐに改善しました。
ただ、メイの場合、結果的に膀胱炎の治療を開始するのが遅くなってしまったため、完治までに日数を要してしまった気がします。
どういうことかというと、
- メイを動物病院へ連れて行っても獣医師からは「症状が落ち着いているから一旦様子見」と言われる
- 尿検査の結果は異常なしだったため、エコー検査まで実施しなかった
こういった理由から、治療を開始するのが結果的に遅れてしまったのです。
したがって、メイが初めて膀胱炎を発症してから完治までに合計11日かかりました。
メイの場合、症状が出ると1時間ずっとトイレを行ったり来たりしていたので、その間ずっと付きっ切りだったので、大変でした。
メイの方が大変だニャ!
そうだよね、メイは大変だったよね…
そうだニャ!もっとメイのことを労わるニャン!
猫の膀胱炎の予防方法
猫は水をあまり飲まない動物ですが、膀胱炎を予防するには、十分な水を飲ませることが大切だといわれています。
猫が水をたくさん飲むようにするには、以下の方法を試してみるといいそうです。
- 猫に複数の水飲み場を用意する
- 流れる水が好きなので、流水式の給水器を使う
- 水に猫用の出汁を入れる
- ウェットフードを与える
うちは元々、カリカリが入っているフードボウルの横に水が入った器を置いていたのですが、別の場所にも水飲み場を設けたら、そこで水をよく飲むようになりました。
結果、メイは、それ以来、膀胱炎の再発はありません。
水飲み場が複数あると気分によって、水を飲む場所を変えられるから、Goodニャンね!
まとめ
猫の膀胱炎は、さまざまな原因によって起こり、さまざまな症状が現れます。
メイの場合、厳密な膀胱炎の原因は不明ですが、獣医師によると結石によるものではないとのことでした。
そして、メイの膀胱炎の症状は「トイレに頻繁に行く」「少量の血尿が20回程度出る」でした。
治療方法は、抗生剤の投薬で、薬を飲ませればすぐに回復しました。
膀胱炎の症状や治療法などは、個体差があるため、参考程度にしていただければと思います。
愛猫の様子がいつもと違う場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
メイが膀胱炎を発症した時は、本当に辛そうでした。
愛猫に少しでも異変を感じたら、躊躇せずに動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。
膀胱炎は辛いニャ!
予防のため、水をいっぱい飲むように心掛けるニャ!