15歳4ヶ月の愛猫であるメイは、慢性鼻炎・副鼻腔炎と肝臓疾患を抱えています。
そんなメイが、2023年11月26日夜中に突然、軟便と下痢を繰り返し、透明な粘液を出す症状を発症しました。
動物病院を受診した結果、「大腸炎」と診断され…。
この記事では、愛猫・メイが「大腸炎を発症した時の状況」「実際に行った治療内容」「完治までの日数」「かかった治療費」などの実体験をご紹介します。
猫の大腸炎の発症から完治まで
ここでは、愛猫メイが実際に大腸炎を発症した当時の症状や経過・完治までの流れを時系列でご紹介していきます。
皆、参考にしてニャン!
猫の大腸炎発症~1日目~
【主な症状】
- 突然、夜中に何度もトイレに行くが、少量の軟便を数回出しただけ
- 1時間にわたりトイレを行ったり来たりする
- 最終的には、透明な粘液を出す
- お尻歩きをする
- 尿も少量ずつ出る
猫の大腸炎発症から~2日目~
この日は、日曜でかかりつけ医が休診だったため、別の動物病院を受診。
受診した結果、特に診断名は言い渡されず…。
翌日、「かかりつけ医を受診するつもりだ」と伝えると、アモキクリアとビオイムバスターを1日分処方してもらう。
猫の大腸炎発症から~3日目~
【症状】
- 夕方ごろ、排便を何度もしようとするが、出ず、トイレを行ったり来たりする
- 夜に細い便を1回する
夕方にかかりつけ医を受診。尿検査の結果、異常なし。
トイレに何回も行くのは、そこまで問題があるわけでないと言われる。
私が「ちゅ~るを与え過ぎているのが原因?」と聞くと、獣医師は「わからないが、一旦ちゅ~るを与えないようにしてみよう」ということに。
この日は、薬など処方はなく、そのまま様子見することに。
猫の大腸炎発症から~4日目~
【症状】
- 排便なし(もしかして、治ったのか?)
- 嘔吐2回した
猫の大腸炎発症から~5日目~
昨日とは一転、症状が再燃した。
- 18:24ごろに通常のうんち
- 19:50頃からトイレを行ったり来たり(合計20回・約1時間程度)
- 最初は硬めの便、だんだん軟便になり、下痢に
- 最終的に何度も透明な粘液を出す
- 毛布の上などにも粗相
いつも通院している動物病院の営業時間が終わっていたため、受診できず…。
猫の大腸炎発症から~6日目~
排便なし。
この日は、症状はなし。
症状は毎日出るわけではないようだ。
いつも通院している動物病院が休診日のため、受診できず…
猫の大腸炎発症から~7日目~
夕方ごろにかかりつけ医を受診する。
症状が再燃したことを伝えると「大腸炎」と診断される。
昼ごろに泡を嘔吐したため、下痢止めと吐き気止めを注射してもらう。
猫の大腸炎発症から~8日目~
症状なし
注射が効いている?
猫の大腸炎発症から~9日目~
【症状】
- 合計3回排便(最初は硬く、3回目にして軟便)
- 排便後、合計20回少量ずつ血尿が出る
猫の大腸炎発症から~10日目~
翌日、かかりつけ医を受診する。
結果、「大腸炎」と「膀胱炎」と診断される。
これは大腸炎とは関係ありませんが、膀胱をエコー検査した結果、膀胱が4ミリに腫れ上がっていたとのこと(本来は2ミリ程度らしい)
抗生剤を処方される。
大腸炎の原因が不明のため、ちゅーるを引き続き禁止。
猫の大腸炎発症から~11日目~
薬が効き、最初に症状が出てから11日目にして、めでたく完治しました!
メイの場合、症状が出るのは毎日ではなく、一日おきでした。
「もしかして治ったのかな?」と思うと、また再発の繰り返しでした。
下痢と血尿、辛かったニャン…
猫の大腸炎の治療と考察
メイは、「大腸炎」と「膀胱炎」を併発していました。
大腸炎の原因は不明ですが、念のため、1日3本与えていた「ちゅ~る」を一時的に禁止するように獣医師から指示されました。(腸を休めるため)
【行った治療】
- 下痢止めの注射
- 吐き気止めの注射
- 抗生剤の投薬
そして、抗生剤を投薬して以降、症状が治まったので、大腸炎と膀胱炎は完治ということになりました。
大腸炎が完治してから、しばらくして再び「ちゅ~る」を与えたところ、再発はしませんでした。
なので、ちゅ~るが原因とは考えにくいかもしれません。
ちゅ~る最高!ちゅ~るがなければ、生きていけないニャン!
猫の軟便・下痢の考えられる原因
猫の軟便や下痢は、さまざまな原因によって起こります。
考えられる一般的な原因としては、以下のものがあるといわれています。
- 食事
- ストレス
- 感染症
- 寄生虫
- 腸内環境の悪化
- 臓器疾患
猫が軟便や下痢をした場合は、早期治療をするため、動物病院を早めに受診することが大切です。
猫の大腸炎とは
猫の大腸炎は、大腸の炎症です。
一般的な大腸炎の原因としては、以下のものがあるといわれています。
- 細菌感染
- ウイルス感染
- 食物アレルギー
- ストレス
- 寄生虫
- 腸内環境の悪化
一般的な症状としては、「軟便」「下痢」「血便」「嘔吐」「食欲不振」などがあります。
大腸炎の治療方法は、原因によって異なるといわれています。
- 細菌感染の場合→抗生剤
- ウイルス感染の場合は→抗ウイルス薬
- 食物アレルギーの場合→食事療法
いつもと排便の様子が違うなと感じたら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
メイの大腸炎の原因は、厳密には不明ですが、下痢止めと吐き気止めの注射を行ったことにより、快方へ向かいました。
注射、痛かったニャン…(泣)
猫の大腸炎の治療費
猫の大腸炎の治療費は、原因や症状の程度によって異なりますが、一般的には、数千円から数万円程度といわれています。
メイの場合は、元々肝臓の治療を同時に行っており、かつ膀胱炎も併発していました。
そのため、一旦、大腸炎の治療費だけ抜粋して計算してみました。
結果、大腸炎完治までにかかった費用は、合計7,689円程度かかりました。
治療費に関しては、猫の重症度や動物病院などによって異なるため、参考程度にしていただければと思います。
まとめ
猫の大腸炎は、メイのケースでは、発症から回復までに合計10日程度かかりました。
毎日症状が出るわけではなかったため、「ひょっとして治ったのかな?」と思っても、すぐに再燃してしまいました。
今回は注射と投薬だけで回復しましたが、数か月後に軟便になってしまい(この時は軽度だったため、大腸炎とは診断されていない)、その時は、ロイヤルカナンの『消化器サポート』を与えました。
すると、劇的に症状が回復し、少し軟便程度だったら、フードを変更するだけでも効果があると実感しました。
もし、愛猫が「トイレを行ったり来たりする」「細い便を何回もする」などの症状が出た場合は、躊躇せずになるべく早めに動物病院へ連れていくことをおすすめします。
メイは、夜中に発症したため、動物病院もやっていなかったので、救急の動物病院に電話までしてしまいました。
結果、症状を説明すると「急を要さない症状だから、翌日に日中にやっている動物病院に連れて行くように」と言われました。
大腸炎、きつかったニャ…
もう二度とごめんだニャ!