猫との暮らしは、多くの喜びを与えてくれますが、いつか訪れる別れは、飼い主にとって辛いものです。そこで今回は、猫の平均寿命について、「家猫と野良猫の違い」「オスとメスの差」「猫種別の平均寿命」「寿命を延ばすために飼い主がやるべきこと」などを詳しくご紹介します。
こんにちは!猫・メイ(ラパーマ)の飼い主・Asumeiです!
私が調べた内容を詳しく解説していきます。
猫の平均寿命は何歳?
アニコム損害保険株式会社『家庭どうぶつ白書2023』によると、2021年の猫の平均寿命は14.7歳です。過去10年のうちで一番平均寿命が延びているとのことです。近年は、獣医療技術の発達や飼育環境の改善により、猫の寿命は延び続けています。
しかし、これはあくまでも平均値であり、個体差は非常に大きいです。20年以上生きる長寿猫も珍しくありません。
家猫・外猫・野良猫の平均寿命の違い
家飼い猫と外飼い猫・野良猫では、平均寿命が異なります。
一般社団法人ペットフード協会『令和3年 全国犬猫飼育実態調査』によると、家猫は外猫に比べて、平均寿命が約2.65年も長いというデータを発表しています。
- 家飼い猫:16.22歳
- 外飼い猫:13.57歳
- 野良猫:3~5歳※
※野良猫の寿命は、地域や環境によって大きく異なり、一概に数字を出すことは難しいので、一般的な数値を記載してます。
家猫の方が、外猫や野良猫よりも長生きする理由は、以下の点が挙げられます。
1.安全
家猫は、交通事故や野良猫とのケンカなどのリスクが少ないため、安全な環境で暮らせます。反対に野良猫は、様々な危険にさらされるため、常に命の危険と隣り合わせで暮らしています。
2.栄養バランス
家猫は、栄養バランスの取れた食事を与えられます。野良猫は、食べ物を自分で探さなければならず、栄養不足になりやすいです。
3.医療
家猫は、定期的な健康診断やワクチン接種を受けられ、病気の早期発見・治療が可能です。対して、野良猫は、病気や怪我をしても治療を受けられないことが多いので、結果として命を落としてしまうリスクが高くなってしまいます。
オス猫とメス猫の寿命の違い
「アニコム損害保険株式会社」の調査によると、オス猫の平均寿命は13.7歳、メス猫の平均寿命は14.8歳と、メス猫の方がオス猫よりも約1年長生きする傾向があります。
メス猫の方がオス猫よりも長生きする傾向には、いくつかの原因が考えられます。
1.性染色体
メス猫はXX、オス猫はXYと性染色体が異なり、メス猫の方が寿命に関与する遺伝子を持つX染色体が1本多いといわれています。
2.ホルモン
メス猫の体内で分泌される女性ホルモンであるエストロゲンには、抗酸化作用や細胞保護作用があり、寿命を延ばす効果があると考えられています。
3.体格
一般的に、メス猫の方がオス猫よりも体格が小さく、体格が大きいほど寿命が短くなる傾向があるといわれています。
4.行動
オス猫はメス猫よりも攻撃的であったり、外に出歩くことが多いため、怪我や病気のリスクが高くなるといわれています。
上記のように、メス猫の方がオス猫よりも長生きする傾向がありますが、これはあくまでも統計的なデータであり、個体差があります。中には、オス猫の方がメス猫よりも長生きするケースもあります。
猫種別の平均寿命
平均寿命は、猫種によって異なり、それぞれの特徴や飼育環境によって大きく左右されます。
アニコム損害保険株式会社『家庭どうぶつ白書2023』が、以下猫種別に平均寿命を発表しています。
猫種別の平均寿命(2021年度)
引用元:家庭どうぶつ白書2023
- 混血猫 15.2歳
- スコティッシュ・フォールド 13.9歳
- アメリカン・ショートヘアー 13.8歳
- マンチカン 14.0歳
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット 14.0歳
- ブリティッシュ・ショートヘアー 13.1歳
- ラグドール 15.9歳
- 日本猫 15.5歳
- ロシアンブルー 14.0歳
- メイン・クーン 13.0歳
- ベンガル 14.3歳
- ミヌエット 9.2歳
- サイベリアン 13.8歳
- ペルシャ(チンチラ) 14.2歳
- ラガマフィン 12.5歳
- ソマリ 14.1歳
- エキゾチック・ショートヘアー 12.8歳
- アメリカン・カール 14.4歳
- ペルシャ 15.1歳
- アビシニアン 14.1歳
『家庭どうぶつ白書2023』には載っていませんでしたが、メイの猫種である「ラパーマ」の平均寿命は、12.5歳らしいです。ですが、メイは、現在すでに15歳!
猫種による平均寿命は、あくまでも参考程度とらえた方がいいですね💡
そうだニャ!
わたしは20歳まで生きる予定だニャ!
16歳以上の猫は長寿猫!?
16歳以上の猫は、猫界では長寿猫とみなされるそうです。16歳を超えると、人間でいうと80歳以上になるため、様々な老化現象が現れます。
そのため、16歳以上の猫には、以下のようなケアが大切です。
- 定期的な健康診断: 健康状態を把握し、早期に病気を発見することが重要です。
- 食事: 腎臓や心臓に負担をかけない、消化の良い食事を与える。
- 運動: 無理のない範囲で、適度な運動をさせる。
- 環境: 段差をなくし、滑りにくい床材にするなど、安全な環境を作る。
猫と長く幸せに暮らすためには、飼育環境を整え、健康的な食事を与え、適度な運動をさせることが大切です。また、定期的な健康診断や予防接種を受け、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。
猫の平均寿命は年々延びており、20年以上生きる猫も珍しくありません。愛猫との時間をできる限り長くするために、日頃からしっかりとケアをしてあげましょう。
猫の長生きのギネス記録は、38歳3日!
猫のギネス世界記録は、テキサス州オースティンで暮らしていたクリームパフちゃんというメス猫が38歳3日とされています。1967年8月3日に生まれ、2005年8月6日に亡くなりました。人間の年齢に換算すると、なんと168歳!
しかも、クリームパフちゃんの食生活は、ベーコンエッグ、アスパラガス、ブロッコリー、コーヒーなど様々な食べ物を食べていたそうです。
クリームパフちゃんの食生活は、一般的に考えて「猫に与えて大丈夫?」と思うようなものばかりですね。結局のところ、クリームパフちゃんが長寿だったのは、体質ということなのでしょうか…?
猫の寿命を延ばすための秘訣
ギネス記録のクリームパフちゃんは、例外として、ここでは一般的に「猫の寿命を延ばすための秘訣」について、ご紹介していきます。
猫を長生きさせるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 安全な室内飼育:外での事故や感染症を防ぐ
- 適切な食事管理:年齢や体重に合わせた食事を与える
- 定期的な健康診断:病気の早期発見・治療に努める
- ストレスの少ない環境づくり:遊びや運動を取り入れる
- 愛情をたっぷり注ぐ:安心感を与え、心身の健康を保つ
猫は個体差が大きいため、一概に寿命を予測することはできません。しかし、飼い主が適切な飼育環境を整え、愛情を注ぐことで、猫の寿命を延ばすことは可能だといわれています。
まとめ
猫の平均寿命は、性別や飼育環境、猫種によって異なります。定期的な健康診断で病気を早期発見し、適切な医療を受けさせることで、寿命を延ばすことが期待できます。
うちの猫・メイも肝臓病を患いながらも、現在15歳になりました。適切な医療を受けさせることができれば、良い状態をキープしながら、寿命を延ばすことが可能だと私は実感しています。
しかし、猫は、個体差が大きいので、愛猫の寿命を予測することは難しいです。そのため、適切な飼育環境を整え、猫に一日でも長く健康で生きてくれるようにすることが大切です。